「悪かったよ……何も言わずに、あの日帰ったりして。 ……不安にさせて、ごめんな」 美雪は無言で首を左右に振った。 「もしかしたら、俺達が一緒にいる事で、この先おまえに辛い思いをさせるかもしれない」 美雪が再び首を左右に振る。 「でも、何があっても、俺がおまえを守るから」 おまえが悲しい涙を流さないように……。 おまえがいつも、笑っていられるように……。