君の笑顔の傍に居させて



俺は再び後悔する。



今、分かった。

美雪は僚二が突然目の前で居なくなった事が、トラウマになってたんだ。

だから、俺もいつか目の前から居なくなるかもしれない……そう不安だったんだ。

そんな美雪に、黙ってあの日帰ってしまった事を、改めて後悔した。



俺の袖口をしっかり掴んで放さない美雪の手を、俺は掴まれていない方の手で安心させるように握った。