「よっ! 久し振り♪」 「……さっき、学校で会いましたけど」 拗ねた顔して、そっぽ向いて答える美雪。 そんなたった一言だけど、返答が来たのが嬉しい。 「乗れよ。送って行くぜ」 俺がそう言うと、美雪は一瞬ためらったけど、無言で車に乗った。