君の笑顔の傍に居させて


「ん? なんだ?」

「先生、結婚してるんですか?」



ん? そっち系の質問か?

俺はみんなに左手の薬指を見せた。

もちろん、そこには指輪なんか着けてない。



「この通り、独身です」



「はーい、はーい」

今度は伊藤が手を挙げた。

そして、言った。