君の笑顔の傍に居させて


「でも、先生だって、あの頃から楽しんでチョーク投げてたでしょ?」

俺がそう切り返すと、クラスに再び笑いが起こる。



すると、北野先生は咳払いをした。

「しかし、涼が卒業して以来、中々俺のチョーク投げの的になる常連が現われなくてな、俺は淋しかった……が、久し振りに常連さんが2名出来たもんな~、なぁ、伊藤、東野」

北野先生の言葉に、苦笑いする2人。



「まぁ、いい。後は涼に自己紹介してもらおうか?」

そう言って先生は俺を見た。

俺は頷いた。