君の笑顔の傍に居させて


今、注意されたばかりなのに、伊藤が再び何か美雪に話し掛けた。

美雪は俺を、チラッ、と見て、何か答えた。

でも、すぐ話すのを止めた。



「東野の為に、最初から紹介し直そうな」

おしゃべりが止まったところで、北野先生がそう言った。



「後藤先生が休んでいる間の副担任の沖野涼先生だ。そう言えば、こいつも俺の教え子達の中では問題児だったな……なぁ、涼?」

あっ、俺の悪ガキ時代、バラしちゃったよ。