少しずつ、鼓動が早くなってくるのを感じた。 やべぇ……落ち着け、俺。 大きく1つ深呼吸をする。 「東野。理由は後でいいから、席に着け」 北野先生はそう一言言った。 それに対して、やっと呼吸が落ち着いたのか、曲げていた体を起こして見えたのは……。 ……美雪……。