「沖野涼です、みんな、よろしくお願いします」 俺はみんなを見回しながら、軽く頭を下げた。 1つだけ空席がある。 みんながザワザワしながらも、「こちらこそよろしく~」とか「はーい」とか、口々に答えてくれた。 「まぁ、詳しい自己紹介は後にして、先に出欠取るぞ」 北野先生がそう言って、名簿を開いて確認していく。 俺も名簿のコピーで名前と顔を照らし合わせる。 そして。