「俺と居て、ドキッ、とした事ってなかった?」 真っ赤な顔してハニカむ表情をした美雪を思い出しながら言った。 さっきと同じで、美雪は一瞬止まり、再び首を振る。 「なぁ、美雪」 俺がそう声を掛けると、美雪は、ギュッ、と目を閉じた。 そして、『何も聞きたくない』と言う様に、両耳を手で塞ぎ、相変わらず首を振り続ける。