「……涼は、知らなかったんだ?」 「ああ」 「そう」 美雪はそう呟くと、もう一度、その場に座った。 俺は『友達と海に行って、大波に飲み込まれた』としか聞いてない。 誰かを助けた身代わり……なんて話は、俺の回りの誰も言っていないぞ? 「僚二はね、海で溺れた私を助けてくれた時に、行方不明になったの。私の代わりに……」 そんな言い方……。