本当に大丈夫なのか? 「熱、まだ下がんないんじゃないのか?」 俺は熱を確認しようかと、おでこへ手を伸ばした。 でも。 美雪は俺の手を避けるように、1歩下がった。 「本当に大丈夫。ずっと寝てたせいだよ、きっと」 そう言って、無理に笑おうとする美雪。 「……なら、いいけど……」 俺はそう返事をしながらも、美雪の表情の変化が気になった。