君がいた日々


妙に静まった室内。
その沈黙を破るように、陽路が口を開く。


「…まだ、全然片づけてないけど、今月中にはもう少し凌葉に近い場所に引っ越すんだ。」

「へぇ。そうなんだ…。」


確かにココからじゃ凌葉は遠い。引っ越すことなんて、凌葉という学園名を聞いたときから予想はできてたのに。

陽路の口から発された事実はやけに重くて、陽路が本当にそばにいなくなるということを、改めて知らされた。


「いつでも、電話とかメールとかしてくれていいから。いつでも遊びに来てくれていいから…。一緒にいれなくてごめんね、涼夜。」

「…そんな顔、しないでよ。」


陽路がいいなら、いいんだよ。
俺は反対なんてしないから。
だから、そんな顔しないでってば。