君がいた日々


家が見えてくると、それと同時に、さっきの高級車が止まっているのも見えてきた。

不審に思いつつ、いやな予感がしてさらに足は早まり、高級車が止まっている家を見上げる。

通い慣れたその家も、見慣れた【大崎】っていう表札も、俺が間違うワケなんてない。

だって間違いなくそこ…、高級車が停車している家は、【陽路】の家だったのだから。

カチャっと音がして、陽路のお母さんと見知らぬ男が二人家から出てきた。
俺は無意識に、家の塀の陰に隠れる。


「無理に今日来ていただいて、申し訳ありません。」


まず聞こえてきたのはおばさんの声。
少しだけのぞいてみると、おばさんが男二人に頭を下げている姿が見えた。