陽路を後ろのソファーに寝せ、おばさんが渡してくれたタオルケットをかける。
そして小さなテーブルを挟み、俺とおばさんは向かい合うようにして座った。
広がる静寂の中、陽路の小さな呼吸音だけがやたらと大きく聞こえる。
「…蒼はね…、」
そんな静寂を破ったのは、おばさんの優しい声だった。
「涼夜君と陽路ちゃん、二人に会えて幸せだったわ。 いつも楽しそうに笑って、二人の話をしてくれた。 二人を守れるくらい、強くなりたいって言ってたの。」
…おばさんの言葉で、あふれるように思い出される記憶に、強く唇をかんだ。
だって、思い出せば思い出すほど蒼兄は、いつも俺たちのことを一番に考えてたのを感じずにはいられなくなったから。

