「嘘、でしょ…?」
陽路がそうつぶやく。
その微かに震える体を見て、俺は両手を強く握りしめた。
だって、悔しいよ蒼兄。
俺たち、ずっと一緒だって言ってたじゃん。
何があっても俺たちの関係は変わらないって、そう言ってたじゃんか。
でもその気持ちと同時にこみ上げてくるのは、蒼兄が陽路に想いを伝えなかった理由。
蒼兄はきっと、自分がずっと陽路のそばにいられないことを悟っていたんだろう。
俺にあんなことを言ったのだって、自分が陽路を守れないって気づいていたから。
花火の時、陽路の言葉を一蹴したのも“永遠”なんてないことを蒼兄が一番わかっていたから。

