君がいた日々


この一週間毎日続けてきたように、今日も滝川さん家の呼び鈴を押す。

やっぱり今日も誰もいない…。そう思い、思わず下がる視線。
でも、ゆっくりと玄関に背を向け歩き出すと後ろから聞き慣れた声が聞こえた。


「待って。陽路ちゃん、涼夜君、ちょっと二人にお話があるの。」


振り向いた俺の目に映ったのは、夏休みに見たより幾分やつれた様子の蒼兄のお母さんで。

俺と陽路は顔を見合わせ、帰りかけていた足の方向を変える。おばさんに促されるまま家に入ると、何とも形容しがたい、イヤな予感が胸をよぎった。


「……何で蒼、いないの?」


横で陽路がそうつぶやいたのが聞こえた。