君がいた日々


「だって、暑いんだよ。やる気も失せる。
陽路六年生なんだし、俺の代わりにコレやってよ。」


幼なじみの大崎陽路は、俺より三つ年上の六年生。俺が自分のプリントを差しだしそう言うと、彼女は再び盛大なため息をついた。


「呆れた。……ちょっ、蒼!笑ってないで何か言ってやってよ!」


言葉通り、心底呆れた表情を浮かべる陽路。その横で笑っているのは、もう一人の幼なじみ。
陽路と同い年の滝川蒼は、陽路の言葉に「ははっ。わりぃわりぃ。」と返し、俺の頭をくしゃくしゃっと撫でた。