「それに陽路の性格のこと、俺たちならよく知ってるだろ?何でも一人で背負わせたら、絶対にダメだからな。」
「そんなの、わかってるよ。」
言われなくてもわかってる。それが口で言うほど簡単じゃないってことだって。
でも蒼兄、何か変だよ。今更俺にそんなこと言ってみたり、何か隠してるのかな?
「蒼…」
「陽路を泣かせたら、いくら涼夜でも俺、絶対許さねーから。」
俺の言葉を遮るように発された一言。真顔で発されたこの言葉に、思わず吹き出してしまった。だってこれじゃあまるで。
「蒼兄、陽路のお父さんとかお兄さんみたいだね。」
ただの幼なじみの言葉ではないじゃん。だからそれに、蒼兄の陽路への気持ちをさっきよりも強く感じてしまったから。

