「ぱぁっと夜空に咲いて、あっという間に散って…。“永遠”なんてものはないんだと、嫌でも思っちゃうよね。」
あはは、と苦笑いをこぼす陽路。その頭に蒼兄の手が伸び、くしゃっと頭を撫でた。
そして、
「バーカ。何一人で感傷に浸ってんだよ。逆に花火がずっとそのままだったら、いつか空は花火で覆われちゃうじゃねーか。」
蒼兄が発した言葉に、俺と陽路は思わず吹き出す。何だか変な理屈に、笑わないではいられない。
何で自分が笑われてるのかわからないようだった蒼兄からも自然とこぼれる笑み。
暗くなりかけた雰囲気をも吹き飛ばす蒼兄が、何だかとてもすごいと感じた。

