君がいた日々


「でさ、どうせあと一時間足らずで始まるわけだし、食べ物買ってから、花火見に行かない?」


俺と蒼兄を交互に見つめ、軽く首を傾げる陽路に、俺たちが嫌だと言えるわけがない。まぁもっとも、嫌だと言う理由もないんだけどね。


「…俺はいいよ。蒼兄は?」

「いいに決まってるだろ。じゃ、そうと決まればさっさと出店回っちまうぞ。」


俺たちの返事に、陽路は嬉しそうに笑う。そんな陽路の様子を見て、俺と蒼兄も顔を見合わせ、小さく笑った。

思いの外混雑している出店、はぐれないようにできるだけくっついて出店を回る。

くじとか、そんなのしてる余裕がなかったのが少し残念だったけど、適当な食べ物だけを買って人混みを抜けた。