君がいた日々


「……じゃ、行くか。」

「だね。」


俺を真ん中にして並び、神社の境内に入る。たくさんの出店が出揃い、にぎやかなこの状況は、普段静かな神社とはほど遠い。

そして至る所に設置してある提灯が、暗くなってきた空によく映えていた。


「あ。今日、8時からは花火大会もあるんだよ。二人とも知ってた?」


急に思い出したように口を開いた陽路。花火大会もあるなんて、俺は初耳だ。


「俺それ、家出るとき母さんに聞いた。花火大会なんて去年はやってなかったよなー?」


俺に同意を求める蒼兄に、俺は小さく首を縦に振った。