今日は待ちに待った夏祭り当日。神社の横にある小さな祠、ここで二人と待ち合わせする事になっていた。
でも。とっくの昔に蒼兄は来たっていうのに、未だ来ない陽路。待ちぼうけをくわされた男二人でぶつぶつと文句をこぼしていた。
「ごめん!遅くなった。」
いきなり聞こえた待ちわびた人の声。ふと視線を上げれば、肩で息をする陽路の姿。どうやら走ってきたらしい。
…それにしても。
「何で陽路、浴衣じゃないの?」
去年は浴衣だったし、今年もてっきり浴衣で来ると思ってたのに。
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