はぁっとまたため息をつく陽路と、また押し殺した笑いをこぼす蒼兄。

大好きな二人の幼なじみと過ごす毎日、この先永遠に続くものなんだと、ただ漠然と思っていた。


「…じゃ、早く終わらせてよね。待ってるから。」

「それじゃ、陽路。涼夜終わるまでゲームでもしてようぜ。」

「おー。いいよー。」


例え一生、陽路に俺の気持ちが届かなくてもいい。ただ、今を三人で一緒に過ごせることが大切で、宝物。

何があっても、俺たちが“幼なじみ”だという事実は変わらないのだから。