全てがキミだった



公平が手首を軽く動かし紙飛行機を前へ押し出すと、公平の想いを乗せた紙飛行機が存分に風を受けて青空へと飛び立った。
 

ふわふわと風に運ばれていく。


ミサキへの想いを乗せて。


 


もう……終わったんだと思った。
 

公平はミサキへの気持ちを再確認したのだから。


わたしの1パーセントが終わった。


 
「――好きだよ」


わたしの口から出た言葉は、秋の匂いを運ぶ風に乗って消えて行った。


それは、出会った頃のように遥か彼方へと消えて行った。
 


だけど公平の耳は、わたしの囁きのような声を聞き取っていたみたいだ。


わたしを真っ直ぐに見つめて、苦しそうな表情をする。
 


散々期待ばかりさせておいて、いつもそんな顔をする。


公平は自分勝手だ。