全てがキミだった



だんだん、辛くなってきた。


――『諦め』


その言葉が、わたしをどん底に突き落とす。



次に向かったのは屋上だった。


あまりにもすんなり屋上に入る事が出来て、正直この学校大丈夫か?と思った。



屋上からグランドを見下ろすと、部活に励む生徒の賑やかな声が、心地よく耳に入ってきた。


ここからよく、香織とサッカー部の練習風景を眺めていた。


年下のキャプテンの彼氏に大きく手を振る香織は、わたしに気を使うなんて事は一切なかった。


わたしも気を使われたところで、隣に居づらくなるだけなのだけれど。


それを香織は知っていたんだと思う。


そしてここは、わたしの恋心に別れを告げた場所でもある。