全てがキミだった



「だからさ、今のおまえの気持ちもわかる……」


『ごめんな』


わたしは、何度公平の口から“ごめん”という言葉を聞いただろう。



「俺さ、マジで池内の事好きなんだ」



――…っ!!!



ドクンっと、射ぬかれた。


その言葉の意味を、わたしは説明されなくったって理解できる。


公平の、わたしに対する“好き”は、ミサキに対する“好き”とは違うから。



「池内は、俺の全てだった」


涙が浮かんでくる。


「俺の青春時代の思い出ってさ、おまえと過ごした事だけしかないんだよ。
俺にとって、池内は凄くでかい存在なんだ。俺の思い出全てが、おまえだから。
こっちに戻ってきて、改めてそう思った」