目を開け、今、わたしの手の平に乗るあの懐かしいものを見つめた。
微かに香る土の匂い。
あの頃の公園での光景が浮かんでくる。
ぐるっとそのボールを回せば、あの印しが目に入った。
ミサキの印し。
もう、ほとんど消えかかっている。
ミサキがこの印しをつけた日から、一体どのくらい月日が流れたのだろう。
こんなにもミサキの印しは儚く消えかかっているのに、わたしの中のミサキは強くしっかりと残っていた。
6年も経っておきながら、まだ一度も顔を見たことがないのに……。
それなのに、こんなにもわたしの記憶の中で消えないなんて……
ミサキの存在感はすごい。



