全てがキミだった



公平と、校舎の壁に背中を付けて、そのままずるずると座り込んだ。


大きく息を吸う度に、肺がぜぇぜぇと鳴いていた。


「田辺の野郎、無駄に追ってきすぎなんだよ。
マジきついんだけど」


さすがの公平も、これだけ全力で走ればへとへとのようだ。


わたしも疲れすぎて、声が出せずにいた。




「そういえば池内、さっき田辺が言ってたのってなんのことだよ」


わたしは、さっき?と眉を上げる。


「ほら、さっき叫んでたじゃん。
進路希望用紙がどうのって」

「あぁ……」


わたしは答えながら、あの時の事を思い出して、苦笑した。


公平は、肩を激しく上下させながらわたしの横顔を見ていた。