全てがキミだった



「まだ作るから、不意打ちで投げたりすんなよ」

「しないよ」


笑いながら言った。


公平は、買ってきた水風船全てに水を入れ、子供のように目を輝かせていた。



「よし出来た。
はい、5個ずつな」

「なにするの?」

「決まってんじゃん。
水風船合戦」

「二人で?」

「なんだよ、不満?」

「いや、別に」


悪戯に笑う公平から視線をそらし俯くと


「きゃっ!」


突然、足元で泥が跳ねた。