全てがキミだった



ゆっくり差し出された公平の手を見て、また、公平の顔へと視線を移す。


「頼む」


そんな真剣な声――…


初めて聞いたよ公平。


公平がそんな格好をしているせいか、普段どこか子供っぽい公平が、今日はわたしの知らない大人な男性に見えた。


伏し目がちに公平の手をとり、公平に導かれるままに足を動かした。



今、わたしの隣にいる公平の格好は――





――『新郎』