花火の七色の光に、一歩の顔が照らされている


ついこの間までは、こうやって一緒に花火を見れるとは思わなかった


今の幸せなこの時間が、ずっと続けばいいのにな


あまりにじっと見つめてたから、花火に集中してた一歩もさすがに気づく


「花火よりオレに見とれた?」


「あはは、ちょっとね。幸せそうに花火見てるなぁと思って…」


「オレそんな顔してた?いつも野郎とばっか花火見に行ってたからなぁ。鈴と一緒に見れるなんて思ってなかったし、幸せだなと思ってさ」


「本当に!?私も全く同じ事考えてた」