それでも本当に私のカレシ?


「ほら~、ケーキですよぉ。私切るの苦手だから大きさマチマチだけど、味は一緒だから。好きなの取ってね」


サチの手には、6等分されたホールケーキが


形は…さすが家庭科1のサチ。6をどうやったらそんな複雑に切れるの?て位の、乱れ切り


「うわ…ケーキがかわいそう」


玉ちゃん思わず本音をこぼす


「なら食べないで。天は二物を与えないのよ。美人は不器用でいいの!」


開き直って、ケーキを小皿に取り分ける


「いや、頂きマス…」


シュンとなる玉ちゃんに対し、太久は嬉しそうにケーキを頬張る