それからの三羽烏達は、ただの飲んだくれの老人と化し、大声で笑いながら酒を酌み交わし、歌い、踊って夜は次第に更けていった。

考えれば考えるほど、あたし達に課せられた重荷は、想像することさえ叶わぬ未知のもので。

それをどう受け止めていいか、納得することすらできないと言うのに。

その重荷をあたし達に受け渡したつもりのこの老人達は、さも持っていた石ころをポンと渡したようにあっけらかんと、酒に酔いしれていた。

お酒を飲まないあたし達子供に、三人の抱く胸のうちが想像できる訳もなく、只、呆然とその様子を眺めていた。





「夢子、百地、ちょっと外出るか」





翔がいつになく真面目な顔で、あたし達を外へと誘った。