ばらまかれたクスリ






「お、き、ろ~!」






ん~?



なんだぁ?



「遅刻するわよ!」



バチッ……!



「いっで!」



乾いた音、頬に鈍い痛み。



開く目。



上半身を起こすと、手にふぅと息をかけている姉貴の姿。



体の下には、さっきまで座っていたベッド。



あれ……?



オレ寝てた?



「やっと起きた。小学生じゃないんだから自分で起きなさいよ」



お!?



姉貴が日本語を話している!



「言語クスリは!?」



寝起きなのに、よくこんなデカい声が出せるなと自分を褒めながら、姉貴を見つめる。