ビックリするほどカツラが似合うのよ! そこ1番の決め手だった! 顔は、別に特にカッコいいとか、キレイとかそんなんじゃなくて。 ピンピンとハネている茶髪が、素敵。 カツラって、本当に素敵よね! ……あれ?なんかワタシって、彼じゃなくてカツラに惚れているのかしら? まぁ、いっか。 ――… 「サユミ、こっちにおいで」 窓のカーテンは閉められていて、外に部屋の灯りが漏れないようにしている。 外は、暗くてとても静か。