狐面の主人



――


「…信じられぬかもしれん。



だが五穂、お前には、信じて欲しい。






今晩、俺は死ぬかもしれん。

だが、お前にまた会えて、俺は嬉しかった。」




炎尾は、泣きそうな五穂の頬を撫でた。














そう。















十一年前、炎尾が恋をしたのは


























五穂だったのだ。