「…貴方様…なのですね…?」 柵にすがるようにしがみつき、男の顔を見つめる五穂。 面で表情が見えないのが惜しいが、彼は間違いなく、申し訳なさを隠し切れない様子だった。 「……長い事……、一人にしてしまったな…。」 片手を五穂の頬に添え、優しく囁く。 「…もう…待っていてはくれないと…思っていたのだがな…。」 「…形は消えようとも…貴方様は必ず…帰って来て下さる…。 …信じて、信じて、信じ続けたお陰です…。」