狐面の主人



「……此処は、女郎屋か?

…お前のような若い娘が売られているのは、初めて見る。


…お前も、女郎か?」



「…っ!」


同じだ。
何もかも。

五穂は目の奥が熱くなるのを堪えて、精一杯、男に向かって頷く。


ふと、男の視線と、五穂の視線がぶつかった。
男は不思議そうに、五穂の顔を見ているようだ。

五穂は首をかしげる。