不器用な前奏曲

「どんだけ勝手なんだよ…
でもま、そういうお前の勝手さに振り回されてんの、俺、嫌いじゃないけど。」

「そうなの!?」

「ワガママだよなーとはいつも思うけどな。」

「はぁー!?何それそんなこといつも思ってんの!?」

「いつもじゃねぇよ。時々。」

「ムカツクー!!翔吾のくせにー!!」

「うっせぇな。
つーかお前はいつも勝手なんだよ。
1回くらい俺の頼みとか聞いたらどうだ?」

「いいよ?何かあんの?」

「う~ん…
じゃ…」


そういって翔吾はあたしの腕をちょっと強く引っ張った。
そしてあたしの耳元で

「今日だけ抱きしめさせて。」


って言ったから


「今日だけだからね!!」


とあたしは言った。
もちろん、翔吾の腕の中で。



翔吾の腕の中が心地よくて安心するだなんて…
絶対言ってやんないんだから!!





*END*