＊　＊　＊

翔吾のデートの日。
あたしは…。


「今日は付き合ってくれてありがとう。」

「美咲の頼みだもの。しょうがないわ。」

「世話が焼けるな。お前たち。」

「だって気になるもん…
でも一人で遊園地なんて来れないし…
確かに二人で来たいだろうなぁ…あたし邪魔だよなぁとかいろいろ思ったけど…
もーわけわかんない自分!!」

「お…落ち着いて…
大丈夫。今日はちゃんと付き合うから…。」

「理子、超天使ー♪」

「あれ、翔吾じゃないか？」

「ったくちゃんと来てるし!!
しかもちょっとオシャレしてる!!ムカツク!!」


あたしは結局、あの子と翔吾のデートが気になって、今日は一日尾行することに決めた。
でもさすがに一人で遊園地は痛すぎるし心が絶対折れると思ったから、理子と雅樹に泣きついて付き合ってもらっている。

あたしにしてはなんかすっごい情けないことしてるけど…
情けないって分かってるけど…


だって気になるんだもん!!
気になるんだから仕方ないじゃん!!