不器用な前奏曲

「…はぁ…だよな…。」

「一人で悩め。
お前のそんな茶番劇に付き合うほど俺は暇じゃない。」

「……。」

「じゃあな。明日上手くやれよ。」


少し悪戯な笑みをこぼして、雅樹は行ってしまった。
俺にはその笑みの真相が分からなかった。

むしろ、俺の頭の中は疑問でいっぱいだった。

上手くやれってなにを?
デートを?
なわけねぇか。
デート上手くやってどうすんだよ。
余計ややこしくなんだろ。

あー意味わかんね俺。
明日どうすんだろ。

考えても考えても、良いアイデアなんか思いつかなくて、俺は結局眠れなかった。