不器用な前奏曲

「だから違うってみさ…。」


俺は美咲の腕を掴んだ。


「離してよ!!」


俺の手を思いっきり振りほどく美咲。



いつもの冷たさとは違う冷たさを感じて、激しく動揺する。



心なしか、美咲の声が震えているように聞こえた。



そして美咲は一目散に走っていった。