◇葉凪◇


私は一人、悩んでいた。


お母さんが、いない……かぁ。


確かに今までだって、お母さんと一緒には暮らしてなかった。

でも、一緒に暮らしてないと二度と逢えないとじゃ全然違う。








「葉凪、帰ってきたよ」


「…え?」



「葉凪、ごめんっ!」


祐樹!良かった…。



「ううんこっちこそ。…大丈夫?」

「うんっ!」



あ…。

「利琥が、祐樹を…?」



「ん……いや、春樹が」


「春樹もごめんね?いろいろ…」

「僕、今すっごく嬉しいから良いっ!!」



私は一安心した。

みんなが笑ってる…それだけで心が安らぐ。







「え、教えたのかよ!!?」



いきなり背後で大きい声がした。