「…なんで俺まで。」 とブツブツいう圭があたしの前を歩いている。 「荷物持ちよ。」 と麗さんがニコニコしながら言う。 あたしはというと周りの人混みを一生懸命掻き分けながら歩く。 155センチしか身長がないあたしはついて行くのが精一杯だ。 そして、それから10分もしないうちに2人は見えなくなった。 迷子になってしまった…。 一生懸命、前に進んでいると誰かに腕を掴まれた。