東久志の自宅マンションを訪ねた。
本来は出勤日だったが、事件の事情聴取で昨夜からほとんど寝てなかったため、休みをもらったそうである。
あたしたちがインターホンを鳴らすまで夢の中にいたらしい。
にも関わらず、ガウン姿の東は屈託のない笑顔であたしたちを迎え入れた。
「すみません、おやすみのところを」
「いえいえ、刑事さんもお仕事ですからね」
そう言って東は客用のソファーをあたしたちにすすめた。
うーん、ハタチらしからぬ気の配り方。
さすが接客のプロ。
「へぇ、月見さんは刑事ではないんですか」
達郎を紹介すると東は目を丸くした。
童顔で、人懐っこい仕草をする男である。
店では母性本能をくすぐるタイプで売ってるに違いない。
「もう何度も訊かれたかと思いますが、昨夜の出来事をもう一度話してもらっていいですか?」
あたしが促すと東は
「いいですよ」
とうなずいた。
「信じてもらえるまで何回でも話します」
本来は出勤日だったが、事件の事情聴取で昨夜からほとんど寝てなかったため、休みをもらったそうである。
あたしたちがインターホンを鳴らすまで夢の中にいたらしい。
にも関わらず、ガウン姿の東は屈託のない笑顔であたしたちを迎え入れた。
「すみません、おやすみのところを」
「いえいえ、刑事さんもお仕事ですからね」
そう言って東は客用のソファーをあたしたちにすすめた。
うーん、ハタチらしからぬ気の配り方。
さすが接客のプロ。
「へぇ、月見さんは刑事ではないんですか」
達郎を紹介すると東は目を丸くした。
童顔で、人懐っこい仕草をする男である。
店では母性本能をくすぐるタイプで売ってるに違いない。
「もう何度も訊かれたかと思いますが、昨夜の出来事をもう一度話してもらっていいですか?」
あたしが促すと東は
「いいですよ」
とうなずいた。
「信じてもらえるまで何回でも話します」