「…!!」



私の言葉を聞くと同時に、


二人の顔がこわばっていく。





「あんた…!!あたし達のこと分かんないの!?」



茶色のポニーテールの方の子が私を揺さぶる。



「…分かりません。」





「……美々。先生呼んで。」





「う、うん!!」



ショートカットで背の低い子が何やら急いで部屋を出て行った。




「…あんた、自分の名前分かる??」




あたしの名前…??


名前…名前…



「…そんなの…知らない。」