扉を開けると眩しい光がさしてきた


未来人はというと

慣れた様子で前を歩く


「ほら、いろんな扉がある。あれが未来や過去、たまに地球以外に着く時すらある。俺はこの扉を光らせ、扉の向こうにいたアンタの心に問いかけ、鍵を作った」


リズムはまだ迷っていた


信じていいのか

夢みたいで

でも確実に現実で


「…ってかさぁ、なんで名前知ってたわけ?」

「調査済み?」


調査なんてするのかと驚きを通り越して呆れそうな勢いだ


そしてふと思い出した


「あぁそぅ…あともう一つ。アンタ、私と会った時の言葉覚えてんの?」

「ハ?言葉?なんでそんなこと」

「"開けてくれてありがとう。""南 ユウキ。はじめましてリズムさん"っつったの!しかも一人称"僕"だったじゃない!!」

「だからなに?」

「なにナチュラルに口調変わってんの!?」

「アレ?バレたの?」

「バレたわ!!」