急いで着替えをして、鞄を持ち、下に降りる。



顔を洗って、リビングに行くとお母さんが洗い物をしていた。


「あら、おそよう」


「おそようって…」


「いいから早く食べちゃいなさい」



母のボケにもつっこませて貰えないあたしは大人しく大和の隣の席に座る。



「さなちゃん、美味しいよ、コレ」



「はい、どーも」



大和のうちは、お父さんもお母さんも朝早くから働いてるから、朝食はうちに任されてるんだ。



少し経ったときリビングの掛け時計が8時を伝えた。



「ん、そろそろ出ないと!」


「じゃ~僕も出る~。ご馳走様でした!

ゆいちゃんのご飯、いつも美味しいから僕毎日楽しみにしてるんだッ」




出た。



必殺 小悪魔スマイル。



別名 奥様キラースマイル。





「や…やぁ~ねぇ!明日は何食べたい?」



見事にかかった!




自分の事をゆいちゃんと呼ばせる41歳の母(本名 ゆいか)に挨拶をして


二人で外に出た。