トゥインクルはさながら敏腕トレーナーのように俺を鍛え上げた。

「にゃう、ぅにゃにゃにゃ〜なぉ!」

「ハイハイ。走り込みが足りないのね、解りましたよ」

不思議なことに、身振り手振りが無くても奴の言っている意味が解るようになった。

まあ、

あくまでも何となくだがな。

「ぶみぃぃい! うにゃにゃにゃ」

どうやら『真剣にやれ』と怒ってるみたいだ。だが全日本までもう間がない。基礎体力増強だけに時間を割いている段階ではないんだが……。

「にゃにゃにゃ、なぉぉん」

「そりゃ勿論、今度こそ入賞したいさ!」

「にゃにゃん、なん。なお」

それならまずは下半身とスタミナの強化だと言う遣い魔に、何故か俺は逆らえなかったんだ。