そして俺は今、映画館に来ている。 『気晴らしに付き合ってくれないか』 そう言った佐久浪に俺はついてきたのだった。 そして。 「次は……そうだな、これなんか面白そうだ」 一本観終わったあと、次の映画を物色している佐久浪に俺は言った。 「なぁ、わざわざ映画館でなくても、レンタルでいいじゃん」